ストウブの20cmと22cmのどちらを選ぶべきかという問いに対しては、「主に作る料理の種類」と「家族の人数」によって最適な答えが変わります。
22cm・・・大人3〜4人家族のメイン料理や、作り置きを多めにしたい場合
20cm・・・二人暮らしや、副菜・汁物・少量の炊飯など、より日常的な調理に幅広く使いたい場合
容量はわずか0.4Lの差ですが、この2cmの違いが、日々の調理の使い勝手に大きく影響します。
なぜ2cmの差が重要なのか、それは主に「容量」「重さ」、そして調理の「ゆとり」の3点に集約されます。
ストウブ20cmと22cmで迷う理由と選ぶポイント
1. 容量の違い(2.2L vs 2.6L)
20cmの容量が2.2Lであるのに対し、22cmは2.6Lです。
- 20cm: お米は適量で3合まで、カレーは約6杯分(満水時)が目安です。
- 22cm: お米は適量で3.75合まで、カレーは約7杯分(満水時)が目安です。
この0.4Lの差は、お米を炊く場合や、肉や野菜をたっぷり入れたい煮込み料理の際に、「もう少し余裕があれば」と感じるかどうかの違いになります。
特に、食べ盛りのお子様がいるご家庭や、翌日の分も作りたい場合には、22cmのゆとりが重宝されます。
2. 重さの違い(3.6kg vs 4.2kg)
ストウブの醍醐味である重厚感は、同時に購入をためらう理由の一つです。20cmが3.6kgであるのに対し、22cmは4.2kgと、0.6kgの差があります。
この0.6kgの差は、調理中は気にならなくても、洗うときや、棚から出し入れする際に意外と負担に感じることがあります。
重さや筋力に不安がある方は、この0.6kgの差を「重い」と感じるかどうか、店頭などで実際に試してみることが、後悔しないための重要なポイントになります。
3. 調理における「ゆとり」の違い
鍋の底面積が広くなることで、炒め物や焼き付けをする際の具材の並べやすさや、焦げ付きにくさにも影響します。
特に具材を炒めてから煮込む料理が多い場合、22cmの方が底面積が広く、均等に火が通りやすいため、ストレスなく調理を進めることができます。
ストウブ20cmと22cm シチュエーション別のおすすめサイズ
購入前の疑問や不安を解消するために、どのようなライフスタイルの方にどちらのサイズがおすすめなのかを具体的な例でご紹介いたします。
20cmがおすすめの方
おすすめの家族構成 | 主な使用目的 | メリット・解消できる不安 |
二人暮らし(夫婦、カップルなど) | 毎日のおかず、汁物、少量の炊飯(2~3合) | 軽すぎず重すぎないため、毎日の出し入れや洗う手間が最小限で済みます。大きすぎて冷蔵庫に入れられないという不安も軽減されます。 |
ストウブ初心者 | 初めてのストウブとして、まずは試してみたい | 22cmに比べて価格もやや手頃で、失敗したと感じるリスクが低いです。 |
副菜やパン作りがメイン | 付け合わせの煮物、スープ、パンの発酵・焼き上げ | 必要な分だけ調理するのに適したサイズ感で、無駄なく使い切れます。 |
22cmがおすすめの方
おすすめの家族構成 | 主な使用目的 | メリット・解消できる不安 |
大人3〜4人家族 | メインディッシュ、カレー・シチュー、作り置き | 一度に多めの量を作れるため、家族全員がお代わりできる余裕が生まれます。翌日の分も考慮すると、このサイズが非常に便利です。 |
炊飯をメインにしたい | 3合以上のお米を美味しく炊きたい | 20cmよりも底面積が広く、お米一粒一粒がふっくらと炊けやすいという感想が多く見られます。 |
料理好きで大は小を兼ねたい | 大人数を招待する機会がたまにある、豪快な煮込み料理が好き | 大きさにゆとりがあるため、鶏を丸ごと煮るような料理など、調理の幅が広がります。 |
まとめ
ストウブの20cmと22cmは、たった2cmの差でありながら、「毎日の手軽さ」を取るか、「調理のゆとり」を取るかの選択になります。
重さと作れる量を天秤にかけて、ご自身のライフスタイルを想像しながら選ぶことが重要です。
重さが気にならなければ、大は小を兼ねる22cmのゆとりは非常に魅力的です。
しかし、毎日の使用頻度が高く、手軽さを優先したいのであれば、20cmでも十分な活躍をしてくれるでしょう。