クリスマスツリー(木)に飾る「オーナメント(飾り)」にはいろいろな種類があります。
ミニチュアサイズの飾りで奇麗で可愛く見ていて楽しくなります。
このようなオーナメントにはそれぞれ意味があることをご存知でしょうか?
各オーナメント(飾り)に込められた意味を知ることでクリスマスツリーの見方がガラリと変わり、飾りつけをする時により楽しめるようになります。
以下にオーナメントとその意味を一覧にしたので参考にしてみてください!
・星(トップスター)
もみの木のクリスマスツリーの頂点に君臨する(笑)飾りです。
クリスマスツリーに飾られるこの星は「ベツレヘムの星」と呼ばれています。
ベツレヘムとはパレスチナという国の都市で、イエス・キリストが生まれた場所です。
聖書に出て来る東方の三博士(とうほうのさんはかせ)という占星術の学者たちがこの星に導かれました。
そして、行きついた先がイエス様が生まれたベツレヘムという場所であり、イエス・キリストの誕生を知らせた星という意味があります。
(言葉を変えて言うと、希望の道しるべという感じでしょうか)
また、もみの木の頂点にあるトップスター以外にも、ウニのトゲトゲのような形をした星も「ベツレヘムの星」で、形は少し違えど同じものらしいです。
・ボール(玉)
・りんご
赤いつるんっとしたりんごの飾り、かじりたくなりませんか(笑)
ボールとりんごは同じ意味を持つオーナメントです。
アダムとイブ(エバ)がエデンの園で食べたとされる禁断の果実を表しています。
(善悪の知識の木=知恵の樹(き)になった実のこと)
玉はドイツ語でクーゲルといい、玉=りんごを表しているそうです。
またボールに限らずオーナメントには様々な色があり、それぞれに意味があります。
・金色(ゴールド)・・・気高さ、高貴さ、豊かさ、希望
・銀色(シルバー)・・・気高さ、高貴さ、豊かさ、希望
・赤色(レッド)・・・血、りんご、太陽
・白色(ホワイト)・・・純潔、雪
・緑(グリーン)・・・永遠、生命力
りんごから派生していろいろな色のボールとして飾りに使用されるようになったそうです。
・鐘(ベル)
イエス・キリストが誕生したということを知らせる鐘という役割があります。
またキリスト教では神=羊飼い、人間=羊に例えられ、人間(羊)が迷子になっても探せるようにと付けておいたものでもあるそうです。
なんだか猫に鈴をつけるような感じですが、神が人を導けるようにという意味が込められています。
また鐘の音には魔除けの作用があるみたいです。
・靴下
靴下と言えばサンタクロースがプレゼントを入れる器ということで誰もが知っていることで有名ですよね。
その通りで、靴下のオーナメントはサンタさんからのプレゼントを受け取ることができるという意味が込められています。
サンタクロースのモデルになったとされているキリスト教の司教であるニコラオス(ニコラウス)という人物が由来であるとされています。
3人の娘を身売りしなければいけない状況の貧しい家族がいたところ、ニコラオスが夜中に金貨を投げ入れたところ偶然靴下に入ったことで、サンタさんは靴下にプレゼントを入れるという話が生まれたといわれています。
・ヒイラギ
ギザギザした触ると痛そうな緑の葉っぱに赤い実が付いているやつです。
ヒイラギの緑色と赤色でイエス・キリストが十字架にはりつけられ処刑された時の状態を表しています。
緑色のギザギザのヒイラギは、イエス・キリストが頭にかぶっていたいばらの冠で、赤い実はイエス・キリストが流した血を表しています。
また緑色には永遠という意味もあります。
・クリスマス・リース
リースとは花や葉っぱなどの植物で装飾された輪っかのことです。
クリスマスリースには永遠の神の愛、幸福、魔除けという意味があります。
クリスマスツリーのオーナメントとして飾る以外にも、ヒイラギを使ったリース単体で飾ることもありますよね。
日本の正月に飾るしめ飾りには魔除けの意味があり、このクリスマスリースも同じ意味があります。
・キャンディ・ケーン(杖)(キャンディ・ケイン)
赤と白のしましまの杖です。
キリスト教では「人は羊」に例えられ、神は「羊飼い」に例えられています。
神が人間を導く時の道具として使われる杖を表しています。
・キャンドル(ろうそく)
イエス・キリストを表しています。
ろうそく=世を照らす光=イエス・キリストということで、救世主という意味です。
ということはクリスマスツリーのオーナメントにキャンドル(=イエス様)は絶対に欠かせませんね!
・ジンジャーブレッドマン(ジンジャークッキー)
可愛らしい人型のジンジャークッキーです。
生姜は強い香りがすることから魔除けになるといわれているため、魔除けの意味で飾られます。
もみの木に飾る時はフェルトやプラスチック製のもので、食べ物のクッキーではありませんよ。
まとめ
クリスマスツリーのオーナメントにはいろいろな種類があり、イエス・キリストの誕生を祝う=クリスマスなので、オーナメントはそれを軸にした意味があることが分かりましたね。
けっこう魔除けの意味を持つ物もありますね。
また色にも意味や象徴を表す想いが込められているので、色のバリエーションは重要ですね!
今までただ単に飾っていたのですが、それぞれのオーナメントに込められている意味を知ることで飾るのと鑑賞することが楽しくなりました。
この情報を知ったことを機に、今年からクリスマスツリーの見方がガラリと変わりますね。
お家でクリスマスツリーを飾った時に、
「あっ、このオーナメントなかった!」
とか
「このボールは赤ばっかりで色(意味)が偏りすぎてる!」
ということに気が付くことができそうです。
そういう場合は、子供と一緒に手作りもしくは買いに行き、子供に得意げに(笑)オーナメントが表している事や意味を話してあげてみてください。