サラダ油は危険?代わりに使いたいスーパーで買える安全な油とは?

サラダ油というと家庭で揚げ物に使っていたり、炒め物に使っていたりと日常的に使用する油という認識だと思います。

この「サラダ油」については巷やネット上で様々な意見があるのは知っていらっしゃるでしょう。

サラダ油について本当に危険なのか?危険ならば安全な油というのはあるのか?スーパーで買えるのかについてお話したいと思います。

サラダ油の代わりに使いたい、スーパーでも買える安全な油

エクストラバージンオリーブオイル

オリーブは遺伝子組み換え作物としての輸入が認められていません。また圧搾作る一番絞り製法で作られています。この2点で安全といわれます。ただし、透明な容器に入っているものを選ぶと酸化が進みます。鮮度の良い状態のものを使用してもらいたいので、色の付いた瓶に詰められているか?缶に詰められているか?の商品を選びましょう。そうなるとちょっと高価になってしまいます。

国産の菜種油

国産の作物を使用していれば遺伝子組み換え作物は使用していません。おすすめですが希少な原料ですので高価です。

一番絞り製法のごま油

ごま油もいろいろありますが、一番絞り製法のごま油ならばおすすめです。あまり安すぎるごま油はおすすめしませんが、一番手に入りやすい油だと思います。

 

その他に米油もありますが、自分の目でしっかり確認して購入するのがおすすめです。身体によくてもお財布に厳しいことも多いです。どのくらいの頻度でどんな料理に使いたいのか?を見極めてなるべく身体とお財布に優しい油を使用したいものです。

 

サラダ油って何?

サラダ油、名前は良く知っていると思います。では「サラダ油」の「サラダ」ってなんでしょうか?知っている方は少ないと思います。

 

サラダ油のサラダは皆さんが思い浮かべる野菜サラダのことで、野菜から取れる油という意味ではなく、サラダに合わせて食べるのに適した油(低温でもさらっとしている油)という意味です。

 

サラダ油自体の原材料は

・ごま

・菜種

・とうもろこしなどなど

 

日本独自のオリジナルな油です。

 

日本でサラダ油が開発される頃、欧米ではオイルを使ったドレッシングで生野菜を食べていました。日本ではまだそういった習慣がなかったので生野菜に合う油を開発し、サラダ油として販売したのが始まりです。

 

お菓子に「サラダ味」というのがありますが、このサラダはサラダ油を意味しています。サラダ油を塗り、塩味をつけていることからその昔高級品だったサラダ油の「サラダ」から名前を取ったといわれています。

 

サラダ油は日本農林規格(JAS)で正式に定められています。

原材料は、菜種、綿実、大豆、米(米ぬか)、ピーナッツなど。

2種類以上の原材料を使用しているならば呼び方は「調合サラダ油」といいます。

低温でも固まらない

低温のサラダにかけて使用する為、低温でも固まらないものであることが重要です。

製造過程ではサラダ油も固まりますが、結晶を取り除いて出荷するので私たちの手元には固まらないサラダ油が届きます。

JAS認定工場で生産されたものである。

 

このように規定がしっかりあるのです。そこから考えると、マヨネーズやドレッシングなどの低温でも固まらない油はサラダ油となります。

 

なぜサラダ油が危険といわれるのか?

 

サラダ油とネットで検索すると「危ない」「危険」と出てきます。なぜそう言われるのでしょうか?

製造過程で石油製品が使用されている

サラダ油を作るときはまず原材料を圧搾(圧力をかけて絞る)します。これを製品にしたら「一番絞り油」といわれます。しかし、この工程では絞り残し10~20%あります。その絞り残しを完全に絞るために「溶剤」を使用します。この溶剤が石油製品「ノルマヘキサン」と言われるものです。この溶剤はその後の精製過程で完全に除去されると言われていますが、確認する術はありません。

 

この溶剤は、皮膚や呼吸器への刺激があったり、生殖器や胎児への影響があったりと言われています。もし溶剤が残っていたらと考えるとやはり危険という認識になるでしょう。

カネミ油症事件の影響

1968年に北九州市で発生したカネミ油症事件が記憶に残り「危険だ」の認識になっていルカと思います。

カネミ油症事件は米ぬかから絞った油の匂いをとるためにPCBで脱臭していたのですが、このPCBが配管からもれて油に混入し販売され、多くの健康被害が出て裁判にまでなっています。

遺伝子組み換え作物が使用されている。

サラダ油の原材料の大豆やとうもろこしは輸入に頼っています。そのほとんどが遺伝子組み換え作物と言われております。

 

大きくこの3点から「サラダ油は危険」と言われているのだと思われます。